統計から浮かび上がるコロナウィルスの真の恐ろしさ(3)

さて、記事だけではわかりにくいのでもう少し具体的に書いていく。記事の重点は実は東京都民の5.9%はコロナウィルスに感染した事があるのではないのかという事である。ここで数字の扱いを間違えるととんでもない間違いを犯す事になる。今回、参考にされた検査は抗体検査であり、5.9%というのは「現在感染している人+かつて感染した人」という事になる。

    つまり、これを政府の統計の何と比較するべきかと言うと東京都の累積感染者数と比較するべきなのだ。(政府発表では累計感染者数としている)ここで言葉のトリックについても触れておきたい。累積と累計はどう違うのだろうか?例えでいうと累積赤字が100億円という場合は今までの赤字の和が100億円という意味だ。累計赤字が100億円と言っても同じ意味になるだろうが、本来なら日本後の表現としては「赤字の累計が100億円」というべきだろう。政府が言っている累計感染者数というのは累積感染者数の事だ。累積と言えば、今までかかった人の数全部足してこれだけかという事がばれてしまうので、累計患者数という言葉を使っているのではないかと突っ込まれても、しょうがないだろう。(確かに苦しんでいる患者に対して累積という言葉を使うというのは失礼ではあるが)この問題はひとまず置いておいて、東京都民のコロナウィルスに感染者数が発表よりはるかに多いのかという問題に戻すと、東京都の5月1日の発表された累積感染者数は4320人。東京都の人口は約1395万人。その5.9%が感染しているとすると80万人が感染していることになる。つまり、感染者数は政府発表の200倍いるという事だ。

   発表された累積感染者数は4320人の所、実際は80万人大変だーという事だろうか?冷静になってみよう。まず、わかるのはコロナの感染力は把握されていたよりもはるかに強いだろうという事だ。もう一つ分かるのはコロナの致死率は言われているよりずっと低いという事だ。

   具体的に致死率を算定してみよう。東京都の致死率は死者数141人なので、政府発表を元にすると141÷4320=0.0326=3.3%となる。もし感染者数が80万人なら141÷80万=0.000176=0.018%、致死率0.018%になる。念のために押さえておくが日本は先進国中特別致死率が低い。それを頭に入れて置いてほしい。季節性インフルエンザは0.01%である。だから新型コロナウィルスの致死率は季節性インフルエンザのたった2倍という事になる。

 ここに来てようやくコロナウィルスの本当の姿が見えてくる。致死率が季節性インフルエンザのたった2倍というのは決して安心できる数字ではない。しかし、である、日本において、2019年にインフルエンザで亡くなった方は約3000人である。(関連死を含めれば更に多くなり、1万人を越える。また、感染者数は約1000万人。)ここまでは致死率についての議論だったが、ウィルスは致死率と感染力を考えないといけない。

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