ESD、SDGsを進める上で必要不可欠な地球の許容量という考え方について(9)

ハーマン·デイリーの3條件

もう1つの定義は、元世界銀行のエコノミスト、ハーマン·ディリ(Herman Daly)によるる資源やエネルギーの量や、地球が吸収できる汚染物質の量には限界がありますが、デイリーはこの地球の「供給源」と「吸収源」について、それぞれの持続可能な限界を次のように定義しています。

條件1:再生可能な資源を持続可能な形で利用するには、その資源が再生するペースを超えてはならない(例:森林の場合、森林が回復するペースを超えて木を伐採し、植林もしなければ、いずれ森林は消滅してしまう)。

·條件2:再生不可能な資源を持続可能な形で利用するには、その再生不可能な資源に代わりる、再生可能な資源が開発されるペースを上回ってはならない(例:石油などの化石燃料を持続可能な形で利用しようとするならば、石油などの使用による利益の一部を風力発電、太陽光発電、植林に投資しつづけ、埋蔵量を使い果たした後も同等量の再生可能エネルギーを利用できているようにしておくことが大切)。

太陽光発電はこのような理念のもとに開発が推し進められてきました。ところが人類は未だ再生可能エネルギーの実用化を果たしていないのです。太陽光を始め風力も実用化していません。正確に言えばごく稀な條件を満たしている場所でおいてのみ実用化しています。例えば砂漠の太陽光発電やイギリスの北海の海上風力発電は十分に実用化していると言えるでしょう。そして今後最も見込みのある再生可能エネルギーは海上風力発電であり、日本のようないきなり深くなる海においては海に浮かべる浮體式海上風力発電が最も実用的となります。

·條件3 :汚染物質を持続可能な形で排出するは、自然や環境がそうした汚染物質を循環し、無害化できるペースを超えてはならない

(例:私たち人間が出す二酸化炭素の排出のペースは、森林や海などの吸収し、自然が吸収できるペースを上回ってはいけない)

つまりは地球の自浄能力、生産能力、資源量を考えてその範囲の中で人間の活動を収めることそれこそが持続可能な社會であると結論付けることができるのです。

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