ESD、SDGsを進める上で必要不可欠な地球の許容量という考え方について(8)

太陽光パネルの使用過程ですが、太陽光パネルのクリーンアップ、10年に1回程度のパワーコンディショナーの交換、発電効率の低下これは試用期間を30年とすれば最初100%として80%まで低下するという事を考えなけねばなりません。私の試算によると年間の1KWhあたりの維持費は35,000円程度になります。

そして、廃棄ですが、今北九州市のエコシティーでようやく太陽光パネルのリサイクル技術が開発されたばかりで、これが採算ベースになるのは一体いつになるかまだ見当もつかない状況なのです。そして、このリサイクルにどれくらいの費用がかかるかも、わかいません。はっきりしているのはかなりの高額になると言うことだけです。

2014年に年間2400トンだった廃棄パネルの量が、ピークを迎えるとされる2040年には、なんと330倍の80万トンにも膨れ上がるとされています。このリサイクルにいったいどれだけの費用がかかるのか想像もつきません。仮に製造費の半額がかかると考えて1KWhあたり15万円としてみましょう。

これらを考え合わせて試算すると、太陽光パネルが事業として成立するには、最低でも1KWh20円。でもそれでは本当にギリギリで、本当は1KWh25円で売電したいところです。奇しくも2019年の売電価格は14円であるので、大赤字になります。私の計算が間違っていると言う人がいるならばどうか私にその根拠を教えてください。

電力会社は送電設備の減価償却や人件費などを考えなければならないので本当は1KWh10円位で購入しないと黒字にならなりません。実際、石炭火力発電だと1KWh8円で発電できるのです。

私は太陽光発電に全く可能性がないと言っているわけでは無いのです。ただ解決すべき問題が多すぎて、現時点では使い物にならないし、今から太陽光発電をたくさん設置していると、公正にとんでもないツケを回すことになると警告しているのです。もうこれ以上太陽光発電を増やしてはいけません。

私たちがめざすべき持続可能な社会について考えるときに役立つ枠組を紹介します。

①ナチュラル·ステップのシステム条件

ナチュラル·ステップは1989年にスウェーデンの小児ガンの研究者カール:ヘンリク·ロベール(Karl-Henrik Robert)博士が設立した国際NGOです。地球を1つのシステムと考えて、そのシステムが持続可能であるための4つの条件を定義づけています。

·システム条件1:自然のなかで地殻から掘り出した物質の濃度が増え続けない(例:重金属(鉛·水銀·カドミウムなど))

·システム条件2:自然のなかで人間社会のつくり出した物質の濃度が増え続けない(例:PCB、フロン、 一部の農薬、ダイオキシン、臭素系難燃剤

、SOx、NOx、など)。

·システム条件3:自然が物理的な方法で劣化しない

(例:森林の乱伐、道路や建築のために肥沃な土地を開発することなど)。

·システム条件4:人々が自らの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況をつくり出してはならない(例:賃金·労働環境、安全衛生、福祉

、若年労働、人権、公平(平等)など)。

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