ESD、SDGsを進める上で必要不可欠な地球の許容量という考え方について(7)

それでも、今もなお、人類は地球の資源を消費し、このまま成長を続けようとしています。しかし、地球は1つですから、このような無理な状態が続いたとき、成長を抑えて地球1つ分以下にもっていこうという圧力が働きます。

さらに考えなければいけないポイントは、私たちの暮らしも経済も、そして地球も、さまざまな要素がつながり、互いに影響しあう、ひとつのとして存在しているということです。たとえば、植物由来のパーム油を原料にした「環境にやさしい」洗濯洗剤をつくったところ、日本の川の水はきれいになりました。でも、原料のパーム油をとるために熱帯雨林を伐採してオイルパームのプランテーションをつくったことで、東南アジアの森林は減少し、生態系は破壊され、農薬の使用による環境汚染や地元住民の健康被害などの悪影響が出てしまった。このように、環境問題の解決策を考えるときに、全体像を見ずに、目の前の問題だけにとらわれてしまうと、「あちらを立てればこちらが立たぬ」という状況に陥りがちです。地球上のすべてのものはつながっており、ひとつのシステムを構成していることをつねに念頭において考えることが大切です。このような考え方をトータルデザイン論といいます。

また、ホリスティック教育という言葉もあります。「ホリスティック」とはギリシャ語の ホロス(全体)」から派生した言葉 ホリスティック教育とは、人間を身体·感情·思考·精神性などから成る有機的な存在としてとらえ、「つながり (関係性)」や「つりあい(均衡)」「つつみこみ(包括性)」を重視する見方や考え方に基づく教育のあり方を表します。

トータルデザイン、ホリスティックという見方がESD、SDGsには必要不可欠なのです。

私は常々太陽光発電の危険性について警鐘鳴らしています。太陽光発電をトータルデザインで見直して欲しいのです。SDGsの7はエネルギーをみんなに、クリーンにですが、これには当然再生可能エネルギーが念頭に置かれています。今のままでは太陽光発電は大失敗に終わるでしょう。

太陽光発電を考えるときにいくつかの要素を考えなければなりません。

①初期費用

②維持、メンテナンス費用

③廃棄、リサイクル費用

④耐用年数

⑤発電効率

⑥発電効率の劣化

日本では無責任にどんどん太陽光発電を増やしてきましたが、本当にこの6つの要素を慎重に検討して、実施しているのかと問いたいです。

製造過程において、太陽光発電は大量の電力を使用します。1KWhあたりの製造販売費は約10万円です。中国で今どんどん太陽光発電パネルの価格が下がっていますが、簡単に諸手を挙げて喜んでいる場合ではありません。①をクリアしつつあると言うだけで、②〜⑥をクリアしているかと言うと極めて怪しいと言わざるを得ません。確かに最近の中国製品は品質が好調していることは間違いありませんが、まだまだ日本製には遠く及びません。私はこれから中国製太陽電池について研究するつもりですが、中国製の太陽電池が②維持、メンテナンス費用、③廃棄、リサイクル費用、④耐用年数、⑤発電効率、⑥発電効率の劣化において日本の高品質の太陽光発電パネルを上回っているとはとても信じられません。

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