ESD、SDGsを進める上で必要不可欠な地球の許容量という考え方について(5)

UNDP「人間開発報告書」ほか

今も「途上国のための経済支援」といいながら、先進国は途上国の森林を破壊し、工場を作っています。農地での栽培は主食から換金作物に変わっています。途上国の土地、資源、労働力がとても安いためです。さらに途上国では、資源や労働力が奪われるため、自給自足の体制が崩壊し、人口爆発と貧困はさらにひどくなる一方なのです。

ヨーロッパでは産業革命以降、人口が 200年で5倍、アメリカは200年で10倍に増えています。

先進国は拡大する人口と消費を支えることができなくなったため、植民地政策を実施しました。その中で、途上国の資源を安く買う、大量移民を繰り返していまの先進国になりました。

アメリカ大陸やオーストラリア大陸には先住民(ネイティブアメリカンやアボリジニ)が住んでいましたが、ヨーロッパからの大量移民で大陸ごと奪ってしまったのです。

日本も江戸時代の 300年間は3000万人前後で安定していたのですが、開国後100年で4倍に増えています。そして、自給自足が困難になり、世界中から莫大な食料や資源、エネルギーを大量輸入することで支えられているのです。

経済成長の結果、機械よりも人件費(給料)のほうが高くなったとき、失業者が増え、社会不安から人口が増えなくなります。今、日本だけでなく多くの先進国がこの状況になっています。

しかし先進国の消費拡大はとどまることがありません。今も資源や労働力を途上国に求めています。その結果、途上国では自給自足ができなくなり、人口爆発と貧困の悪循環を続けているのです。つまり、途上国の人口爆発は先進国の人口爆発の輸出なのです。そして、現状の経済が続く限り、この悪循環で人口増加は止まらないでしょう。先進国が自給自足を回復しなければ破局は避けられません。先進国が資源消費を減らしていくことが必要なのです。

別の言い方をすれば、先進国が発展途上国から不当に安く農産品を買うことをやめ、先進国が発展途上国の労働者を不当に安い賃金で働かせることをやめる。これをフェアトレードやエシカル消費と言いますが、これを行えば理論的には発展途上国の人口爆発は止まることになるのです。

・輸入品の利用を減らしましょう(輸入は相手国の環境破壊につながる場合が多い)

  例:コーヒー、タバコ、牛肉、エビ、バナナ、パイナップル、ナタデココなど

・国産品、無農薬の農作物を買いましょう

・大量消費、大量廃棄をやめましょう

・少しでも自給できるようにしましょう

現在人口増加のスピードは加速度的に増しています。また、人口が増えるに従って穀物や大豆などの食糧生産量も増えているほか、経済活動も活発になり工業生産高や木材の消費量、エネルギー消費量、金属消費量など、いずれも右肩上がりで増えています。

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