ESDとは何か?(8)〜日本のESD教育の成功例 「フリースペースえん」

日本においてESD教育を体現させた素晴らしい事例がありますので紹介しておきます。川崎市のフリースペースえんです。

フリースペースは学校や家庭・地域の中に居場所を見出せない子どもや若者およびその保護者とともに、一人ひとりが安心して過ごせる居場所をつくり、学校外の多様な学びや育ち・生き方を支援し、自己肯定感を取り戻す人間関係を育む環境と文化を創造することを目的としています。

1.誰もが安心して過ごせる居場所の開設と運営:「川崎市子ども夢パーク」を管理・運営。そのなかに、不登校児童生徒の居場所「フリースペースえん」を開設・運営

2.学校外の多様な学び・生き方を支援:主に「えん」にて、子どもたちによる自主企画・活動を支援。各種講座(ものづくり、化学実験、楽器演奏、表現活動など)を開催。自然体験活動、合宿、各種イベント、学習支援などを実施。

3.不登校・ひきこもりなどで悩む本人や家族の相談・援助活動(要予約/無料)

4.保護者・教育関係者、学生・市民の学習と交流の機会および情報の提供

◇学校外で多様に育ち、学ぶ場です。

主として学校の中に自分の居場所を見出せない子どもや若者たちのスペースです。押しつけになるようなプログラムはありません。いつ来ていつ帰るか、どのように過ごすかは自分で決めます。活動の中味はミーティングで話し合います。やってみたいことが浮かんだら、「この指とまれ」で仲間集め。参加する・しないは、自分で自由に選びます。 

◇ほっと肩の力を抜いて・・・。ひとりひとりの居場所。

他人に気にいられようとか、世間に合わせようとかするのではなく、ひとりひとりがそれぞれのペースで「自分」を大切にできる。だれもが「生きている」ただそれだけで祝福される。そんな場をみんなでつくって子どもの「いのち」を真ん中におき「子どもの最善の利益はなにか」を私たちは問い続けてきました。

既成の制度や仕組みに子どもをむりやりあわせるのではなく、子どもの「いのち」のほうへ制度や仕組みを引き寄せたい。私たちはそう考えています。

ここで大切にしたいのは日々の「くらし」です。毎日、昼食をつくり、食卓を囲んでみんなで食べます。畑で野菜を収穫し、買い物に行き、協力して作ります。「おいしい・うれしい・たのしい」でつながる仲間たち。「ひとりじゃない」そこから安心が生まれます。

「障がい」のあるなしにかかわらず、いろいろな背景をもつ異年齢の人たちがまざりあう混沌とした空間。みんなで一緒にすごし、さまざまな違いを持つ他者と出会い、自分自身に気づき、子どももおとなもともに育ちあう場です。

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