ESDとは何か?(2)〜国民の真の国民の幸福(GNH)がいつの間にか国民総生産(GNP)に置き換えられた

世界人口の約2割を占める先進国が世界消費と約8割を占めていると言われる現代社会は資源や資金を比較的自由に使える人々とそうでない人々に大別することができます。

前者の多くは先進国の人々で後者は発展途上国と呼ばれる国々の人々です。また近年は前者の先進国と称される国々の中でも貧富の格差が広がっています。

ざっくりいうと、この世には先進国の恵まれた人々と発展途上国の恵まれない人々さらに、先進国の富裕層と先進国の貧困層がいるという事で、さらにまとめると先進国の富裕層とそれ以外の恵まれない人々がいるという事です。こういう話をすると必ず、物質的に恵まれている事だけが幸福ではないと言いだす人がいると思うのですが、今はそういう事ではなくまさに物質の話をしているのです。出来る事なら貧困を撲滅し、全人類が少しはゆとりのある生活ができるにはどうしたらいいかという話しをしているのです。その上で精神的な豊かさの話になっていきます。

同時代の地球に暮らす人々が社会的な平等を表示せずに持続可能な社会を実現することが困難ですから、世代内の公正が求められるのです。世代内の公正が持続可能な社会を作る上で重要な社会経済的側面であるといえます。

文化は私たちの社会経済活動や自然との暮らしにおいて根っことなるような基盤です。現在6000語ほど存在すると言われる言語の9割が21世紀中に消滅するとユネスコとは警告しています。また人口が100万人以上いることを確認されている少数言語の話し手の高齢化が進んでいるのがその一員です。このように急速に進む少数言語の危機的状況はグローバル化が急ピッチで進む中、それぞれの土地に根ざした文化の多様性がいかに脅かされているのかを象徴的に表しています。

図表A                                 図表B

ここで1つの叫びにも近いメッセージが込められた図を紹介します図表Aと図表Bはアジアのノーベル平和賞と言われるマグサイサイ賞受賞者であるラオスで青少年と育成の為のNGOを運営するソンバット・ソンボン氏です前者は理想的なラオス社会の発展のあり方です。そこには環境や文化、経済の柱が国民の真の国民の幸福(GNH)を支えておりさらに身体と心と知性のバランスのとれた発達が教育によって実現されています。タスキをかけた人は僧侶を、小さめな人は子供を、大きめの人は大人を表しています。左右に書かれているリースのような絵はラオスの風土を象徴するお米です。一方図表Bを見るとグローバリゼーションがラオス社会にも浸透し、いつの間にか屋根の名称は国民総生産GNPとなり、教育を担う学校そして親と政府と企業がその屋根を支えていますが、自然と文化の柱もろく崩れています。そして社会全体が国外からの圧力に耐えかねてバランスを失いつぶされているのです。

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