私の心からの訴え!SDGsは危機に瀕している。本物のSDGsを目指そう(9)

なるほど武田教授がおっしゃるように京都議定書が発行された1990年代日本は二酸化炭素削減に圧倒的に取り組んでいたことがよくわかり、武田教授の主張が嘘ではないことがわかります。

しかし、現在では大分事情が変わっているようです。これについていくつか説明を付け加えます。まず私は現段階で実用的な再生可能エネルギーは無いと言っていますが、一定の条件を満たせばその限りではありません。最も実用化に近いのは海上風力発電です。海上風力発電は、地上風力発電と違い、風量が安定しており風力も強く、非常に実用的な再生可能エネルギーだといえます。ところが海上風力発電の現在の主流は風車の基礎を海底に固定する「着床式」なのです。イギリスの北海等で成功を収めています。これは再生可能エネルギーの数少ない成功例です。ところがこの実現には巨大な面積の遠浅の海が必要で、日本では到底実現できないのです。日本で実現させるためには「着床式」ではなく「浮体式」の海上風力発電が必要です。さらに日本には台風と言う問題もあります。現在の風力発電は風速25メートルまでしか対応できません。台風の時は羽を固定してやり過ごすしかありません。やりすごせれば良いのですが、かなりの被害が出ることが想定されるのです。実は台風の中でも発電できる風力発電というのが実は実用段階に近づいています。私の直感では台風にも対応できる浮体式海上風力発電の実用化となると、少なくとも10年から30年はかかると思います。しかしこれは確実に実現可能なことなのです。それまでは化石燃料に頼りつつ、二酸化炭素を極力減らす技術を導入しながら、海上風力発電の割合を徐々に増やしていく。これこそが最高のプランで唯一のプランなのです。

あと、太陽光発電に関してどの国でも補助金が絡んでいます。理由は簡単、補助金を出さなければ太陽光発電は黒字にならないからです。補助金を出すことによって太陽光発電が普及し、太陽光発電ユニットの制作コストが下がり、やがては補助金なしでも、黒字になるというのが彼らの言い分です。これはまったくの絵空事です。これについては私の過去の記事で徹底検証してありますので、そちらをお読みください。

そしてしつこいですが、再生可能エネルギーには蓄電施設がセットで必要になります。ヨーロッパにはそれはありません。なぜそれでやっていけるかと言うとヨーロッパには国をまたいだ送電網があり、電気を売り買いできるからです。ドイツの再生可能エネルギーを支えているのは、フランスの原子力発電なのです。こんなトリックにひっかかってはいけません。

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