二酸化炭素による地球温暖化説は本当に正しいのか?〜気候変動を考える時に人類の行くべき道は脱炭素か低炭素か?(9)


歪められた主張
ただし、二酸化炭素が地球温暖化の原因だとするには科学的に多くの問題があります。また、温暖化 した時にどのような影響が出るかについても、大きな不確かさがあります。北極の白熊が絶滅するとか いう主張には宣伝用の誇張があります。それでも、科学的に確定した時には遅すぎるという主張は成り 立つでしょうし、予防原則を適用して、二酸化炭素の放出を抑えるべきだと言う主張も成り立つでしょ う。しかしそれは科学的な判断ではなく、あくまでも政策的な判断にすぎません。
一番ひどい主張は、二酸化炭素の放出を減らすためには、化石燃料への依存をやめ、二酸化炭素を出 さない原子力に切り替えなければいけないという宣伝です。今日の報告はそれが如何にでたらめかを述 べるものですが、現在の二酸化炭素悪者説には、それだけでないたくさんの嘘があります。まず、地球 温暖化の原因は多様であり、二酸化炭素だけが原因ではありません。そして本当に大切なことは、生命 環境を守るためにはエネルギー浪費を減らすことこそ必要なのに、それがむしろ見えなくされてしまっています。

温暖化と二酸化炭素の因果関係
温暖化は19世紀初めから
人類による化石燃料の消費が急速に進み、二酸化炭素放出が激増したのは、第二次世界戦争後、つま り 1946 年以降のことです。では、現在観測されている地球の温暖化という現象はいつか ら起きているのでしょう? 1800 年です。つまり人類による二酸化炭素放出が始まる前 から温暖化の現象は起きており、これは地球の自然の現象です。

19 世紀と 20 世紀前半の気温の上昇速度は 100 年に 0.5 度程度でした。それ が 20 世紀後半になって先に述べた様 に 100 年に 1.3 度程度に上昇率が増え ているようにみえます。そのため、二 酸化炭素を悪者視する IPCC すら 20 世 紀後半の温暖化に限って二酸化炭素が 主因だと主張しているにすぎません。 しかし、20世紀後半の温暖化に二酸化 炭素の影響があるとしても、地球上の 生命環境を破壊してきた原因は、多様 な人間活動そのものにあります。二酸化炭素放出など人類の諸活動のただ1 つに過ぎませんし、生命環境破壊の原因のすべてを二酸化炭 素に押し付けることはもとも と間違っています。
その上、二酸化炭素濃度の増加が地球温暖化の原因だとす る主張とは、逆の結果を示して いるデータもあります。 この図は、よく議論されている ように、二酸化炭素の長期的上 昇傾向を差し引いた上でのも ので、二酸化炭素濃度の上昇自体は前提にされています。しか し、それでもなお気温が上がった後に二酸化炭素濃度が増え、気温が下がると二酸化炭素濃度が減る、つまり、気温が上下することで 二酸化炭素が上下していることを示しています。どうしてそうなるかも説明できます。地球上の二酸化 炭素はそのほとんどが海水中に溶け込んで存在しています。気温が上がることで、海水の温度が上がり、 そうなれば海水に溶け込んでいた二酸化炭素が大気中に出てくることになります。サイダーやビールを 温めれば泡が出てくるのと一緒です。このように、地球の大気温度の変化、二酸化炭素濃度の変化は、 お互いに影響し合う関係にあるし、その要因も複雑です。

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