SDGsはトータルデザインの考え方を導入しないと失敗する。(1)

私の意見を聞いてこの人はSDGs反対派なのかといぶかる人もいらっしゃるだろう。実際は私はSDGs大賛成派である。SDGsには人類の存亡がかかっている。だからこそ絶対に失敗できないのである。

今、SDGsが急速に普及している。例えばプラスチックストローから紙ストローへの置換が異常な速度で進んでいる。かつて人類の歴史てこれほどまでの速度感を持って変革が行われたことがあっただろうか。私にはこれが産業革命並みのスピード感に感じられる。

私はこの事象をまず理解できずにいる。そして危惧もしている。本当にエコであるかどうかはトータルデザインで考えられなければならないのだ。つまり

製造→使用→処分の全工程を考えて、どちらが相対的に環境負荷が少ないかを考え、より環境負荷が少ない方を採用するというのがエコの評価の考え方であって、およそ人間の活動において環境負荷がないものというのはないのである。

プラスチックストローと紙ストローのトータルデザインにおける環境負荷は慎重に検討されたのだろうか?私は心配になる。

例えばSDGsの7はエネルギーをみんなに、クリーンにであるが、これには当然再生可能エネルギーが念頭に置かれている。ここで私は予言するが太陽光発電は大失敗に終わるだろう。理由を説明する太陽光発電をトータルデザインで考える。

よく言われることだが製造過程において、太陽光発電は大量の電力を使用する。1KWhあたりの製造販売費は約10万円である。

次に使用過程だが、太陽光パネルのクリーンアップ、10年に1回程度のパワーコンディショナーの交換、発電効率の低下これは試用期間を30年とすれば最初100%として80%まで低下するという事を考えなければならない。私の試算によると年間の1KWhあたりの維持費は35,000円程度である。

そして、廃棄であるが、今北九州市のエコシティーでようやく太陽光パネルのリサイクル技術が開発されたばかりで、これが採算ベースになるのは一体いつになるかまだ見当もつかない。そして、このリサイクルにどれくらいの費用がかかるかも、わからない。はっきりしているのはかなりの高額になると言うことだ。

2014年に年間2400トンだった廃棄パネルの量が、ピークを迎えるとされる2040年には、なんと330倍の80万トンにも膨れ上がるとされている。このリサイクルにいったいどれだけの費用がかかるのか想像もつかない。仮に製造費の半額がかかると考えて1KWhあたり15万円とする。

これらを考え合わせると、太陽光パネルが事業として成立するには、最低でも1KWh20円。でもそれでは本当にギリギリで、本当は1KWh25円で売電したいところである。奇しくも2019年の売電価格は24円であるので、私の計算はあながち間違えていない事になる。

電力会社は送電設備の減価償却や人件費などを考えなければならないので本当は1KWh10円位で購入しないと黒字にならない。実際、石炭火力発電だと1KWh8円で発電できる。おいおい、トータルデザインはどこにいったんだと言う話になるが、これについては別の機会に回すことにする。

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