太陽光発電は本当に環境に優しいのか(4)

暗い記事になったので最後に少し希望を。シャープが開発している「多接合型化合物太陽電池」は、バンドギャップが異なる複数の材料を重ね合わせた太陽電池モジュールで、驚くべきことに30%以上という高い発電効率(変換効率)を誇っている。しかし、現在は開発コストが結晶シリコン太陽電池の100倍以上もかかっているため、人工衛星用でしか利用されていない。また、シャープは現在、2030年までを目標に、化合物4接合型太陽電池と呼ばれる太陽電池モジュールの開発に取り組んでいる。化合物4接合型太陽電池が実用化されれば、発電効率(変換効率)40%も夢ではないという。現在の発電効率の約2倍だ。ここまでくれば、まさに夢のエネルギーだ。

シャープが開発を進めている「集光型太陽光発電システム」は、太陽光をレンズで集め、1000倍の強さにすることで、1000分の1の大きさの太陽電池でも通常の大きさと変わらない電力を発電することができるようになる新技術。太陽電池が小さいもので済むようになれば、太陽光発電のコスト削減や、発電量のアップなど様々なメリットが期待できる。

「ペロブスカイト太陽電池」は、2009年に日本人の大学教授によって発見された。板などに「塗る」だけで太陽光発電が可能になる「ペロブスカイト太陽電池」は、とても画期的な新技術なため、将来的にさまざまな応用が期待されている。

たとえば、家の壁や車の塗装に「ペロブスカイト太陽電池」を塗ることで、どこでも簡単に発電することが可能になるかもしれない。そのため、現在の太陽光発電システムよりも大幅なコストダウンも期待されている。ただし、この「ペロブスカイト太陽電池」は、現在もまだ研究段階のため、実用化されるのは相当先になる見込みである。

いずれにしろ悲観する必要はない。人類が心を合わせて努力すれば、我々に生き残る道はある。

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