本当のSDGsの意味〜人類を導く価値観(1)


もし、生意気に聞こえたら許していただきたいのですが、私は約30年に渡る求道と研究(宗教的アプローチ、教育的アプローチ、コミュニケーション的アプローチ、心理学的アプローチ)の結果、人間が幸福に至る道を見出したました。

それはたった一つ。価値観です。しかし、価値観について説明をするのは困難を極めるのです。

例えば、肉より魚が好き。なるほど、それも価値観でしょう。しかし、私がいう価値観はもっと深い物、そう言わば骨の髄まで染み込んだ、心の深層であり、人間の行動、言動、思考の元となるものなのです。

誰もが価値観を持っていますが、厄介なのは価値観を途中で変更するというのは並大抵の事ではないという事です。

なぜ、価値観を変更しないといけないかと言えば、(全てを変更するわけではないでしょう。ある人の変更は多く、ある人の変更は少ないでしょう。)幸福になるためです。

もし、あなたが今、幸福でないとしたら、価値観が間違えているのです。そんな事を言いますがねと声が聞こえてきそうです。生まれながらの事情で、あるいは、自分が置かれている状況で、あるいは病気で、あるいは天災で不幸な状況だとしたら、価値観を変えるだけで幸せになれるんですか?

そう、それこそが問題の核心に迫る問いです。答えはイエスです。

価値観が変われば、環境でさえも変わります。何を綺麗事をと思われるかもしれないが、今、しばらくお付き合いください。

量質転化の法則という物があります。ここでは本来の意味とは違う意味で使いますのお許しください。量質転化の法則とはわかりやすく言えば、 量をこなすにつれて、質が上がっていく。 質が上がれば、量をこなせるようになっていく。 という意味です。

プロ野球選手は、最初から野球が上手かったわけではないでしょう。 子供のころからハードな練習をこなして、ようやくプロになれたはずです。 (量→質)

また、レベルがあがれば、最初はきつく感じたハードな練習量も、 難なくこなせるようになるでしょう。(質→量)

これが本来の量質転化なのですがこれを価値観に当てはめてみます。

価値観が変わる、あるいは深化する事をパラダイムシフトといいます。変化よりもむしろ深化こそが真髄なのです。

パラダイムシフトには主に二つの方法があります。一つは人の長く変わらない人の言動を目にして、自然とその人のようになっていくという方法。

もう一つは何か衝撃的な経験をして強烈な問題意識を持ち、自ら行動し始める事です。

通常はこの2つがセットになってパラダイムシフトが起きます。パラダイムシフトにおいて最も大切なのが、深化の過程です。

例えばボランティアをしたいという価値観を身につけるとしましょう。例えば学校の先生からいくら、ボランティアはいい事ですよ。ボランティアをしましょうと習ってもではボランティアをしようという人はそうはいないでしょう。

ここでボランティアの達人、尾畠春夫さんを引き合いに出して見ましょう。

2年前に起きた熊本地震で、尾畠さんとともにボランティア活動をした深作光輝氏は、尾畠さんが「(ボランティアを)やらせていただきます」「(若い相手に向かって)ご指導ご鞭撻ください」と平身低頭して発する言葉にとても感銘を受けたそうです。

一日の作業を終えたあとで、尾畠さんが、その日壊れた機材を修理し、ハンマーなどのメンテナンスを終え、整理整頓し、何もやることがなくなったことを確認したあとで、スタッフに『明日もやらせていただきます』『ご指導ご鞭撻ください』と深々とお辞儀をする姿を、疲れ果てて休んでいたボランティアは何度も目にしたと言います。

この方達は元々ボランティア精神を持った方々ですから、変化というよりは深化なのですが、こういう経験をすると人間は激しく心を揺さぶられて、時には涙を流して感動します。そして、多くの場合こう思うのです。

「ああ、この人のようになりたい。」

これこそが価値観の変化(深化)であり、パラダイムシフトです。(続く)

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